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バレンタインなので

ちょっとだけ、小話(というほどのものでもありませんが)
バレンタインがある世界観だけで。
続きを読むからどうぞ~。







・わたしの主は、吸血鬼
(本編後)
「ハルウさま、どうぞ」
(赤バラの花束を贈られる)
「きれいだな。ありがとう」
「今日はチョコレートケーキを作ったので、全部一人で食べてくださいね」
「……ケーキを?」
「はい。十二センチですから、大丈夫です!(握りこぶし)」
「……そうか」
「あと、その花束、カードつきなので、あとで見てくださいね」
「?」
(部屋に戻ってからカードを見る)
『ハッピーバレンタイン! 愛しています、ハルウさま』
「……!!」
(走るハルウ)
「ミンメイ!! あ、あの……俺も……」
「ふふふ、なんだか照れますね。わたしの国では男性から贈るものなんですけど、逆でもいいかな、と」
「俺からも、贈らせてもらえるか?」
「楽しみです」


・吸血鬼になりまして
(本編中)
「あ、アケヒっ! ブラウニー作ったんだけど、食べる?」
「菓子作りなんてめずらしいな」
「ちょ、ちょっと、気分転換に。ブラックチョコ使ったから、甘さ控えめだよ」
「食べる。……今日、二月十四日だよな」
「(ギクッ)な、なんのこと?」
「別に?(ニヤニヤ)」
「(……バレてる)」
「ほら、オレもやるよ」
(ぽいっと投げ渡される小箱)
「何、これ?」
「開けてみろよ」
(中にミニバラが敷き詰められてる)
「かわいい!!」
「そりゃよかった」
「……魔界にも、バレンタインってあるんだ」
「ある。しかも、いろんな国の風習が混じっててカオス」
「そういうのもいいね」
「だろ?」


・プレイする気はありません
(本編前)
「はい、季人。一ヶ月以上遅れのバレンタイン」
「ありがとう、咲姫。じゃあ俺も、十日以上遅れのホワイトデー」
「あ、このクッキーおいしいよね。ありがとう」
「咲姫はもう手作りに挑戦するつもりはないの?(にこにこ)」
「……歯が割れそうなチョコの塊とか、食べたくないでしょ(むすっ)」
「咲姫からもらえるものならなんでもうれしいけどなぁ」
「お腹壊すような手作りより、おいしいもののほうが絶対にいい(キパッ)」
「咲姫の作ったチョコが食べられるなら、お腹壊しても本望だよ」
「……シスコン。ドM(じとー)」
「ひどい言われようだね。咲姫限定だよ」
「それもどうかと思う」
「そんなこと言いつつ、従兄思いの咲姫は来年はがんばってくれるんだって信じてるよ」
「……勝手にすれば(照れ)」




書けたらこのネタで番外編書きます。書けたら……
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