覆面作家企画6 Cブロック感想
Cブロックの感想となります。
基本的に読んで思ったことをそのまま書いてますので、テンションがおかしかったり感想としてちゃんとまとまっていなかったりします。ご容赦願います。
推理は、最初は知り合いだけでも……と思ってたんですが、難しくてあきらめました(笑)
・C01 天翔る竜と天下無双のドラゴン娘!(仮)
最初のテンションにビックリして、ずっとこのままなのかと思ったらすぐにシリアスになって、落差に最初ちょっと戸惑いつつもすぐに引き込まれました。
どうにもならないこともあるよね、と思いつつも、やっぱり切ない……!
時系列が順番通りではないですが、読んでるうちに理解できますし、最後まで読むと、ああ、この順番に意味があるんだなぁとしみじみ。あとに残る余韻が好きです。
ケイトとチカのしあわせだったころをもっと読んでみたいなぁと思いました。
・C02 桜都狂騒劇場
東さん格好いい! こういう、自分をしっかりと持ってるキャラっていいですよね!
でも一番好きなのは視点人物の北かなぁ。尻拭い役というか、苦労性タイプの男性ってやっぱり好きです。
まあこの中で一番の苦労性は南さんっぽいですが……がんばれ、南さん(笑)
短編で、キャラが五人(一人は敵役ですが)も出てるのに、みんなそれぞれ個性がはっきりと出てるのがすごいですよね。キャラを重視して書かれる方なのかな?
キャラの掛け合いに魅力があって、一話完結型のシリーズ物として読んでみたいお話でした。
・C03 時よ止まれ、汝は美しい
え、え? とラストの怒涛の展開に頭の悪い私は混乱気味。
結局女とあかりさんは別人なんだろうか。でもそうなるとあかりと名乗ったのがおかしいし……放火殺人犯のほうが別人だったのかな。
もしかして放火殺人犯に未来のあかりさんが乗り移っていた、のかな……? それならつじつまがあうような気がしてきました。見た目が同じだったこととか。幽霊は見えない=実体があれば見れる、ということなのかもとか。
もし女性が本当に幽霊だったなら、未来は変わってほしいですが、タイトルが怖いですよね。
二転三転する展開に、おおう!?と驚かされたりぞわわっとさせられたり。作者の手のうちでした(笑)
・C04 ほんとうの救世主
暗いお話なのにそこまで後味悪くない、という不思議なお話。イリアナにも救いがあったからなのかな。
最後まで読んでタイトルの意味を知って、ああ……と思わずため息。切ないのとも違う、悲しいのとも違う、虚しいような悔しいような、仕方ないとあきらめるには苦い何かを飲み込んだかのような気持ちになりました。
何が善で何が悪なのか、何が正しく何が間違っているのか。こういう疑問を投げかけるお話好きです。
淡々としつつ、残酷な面をきちんと残酷に、それでいて文章から思い浮かぶ情景はきれいで。
火刑のシーンは、なぜか残酷さよりも美しさを感じさせられました。
・C05 ともしびの揺れる
別に怖い話ではない、残酷な話でもない、でもぞわりと来るものがあるお話。
忘れるって、怖いよね。いつか誰しもに来るかもしれない未来だからこそ、無意識に恐れるのかも。
最後の答え合わせで、ああこの描写はこういうことだったのか、となるのがすごいです。
全部知ってから最初から読むと、全然違う話に変わるのがおもしろいですよね。
電話が手元にあるのは、やっぱりそういうことなんだろうなぁと思うと、やるせなくなります。でも、家族にとってはほっとしてしまった部分もあるのかなとか。
・C06 あの温もりを思い出せない
とりあえず思ったのは、ガソリン、めっちゃ危険だから! 引火性やばいんだから! 持ち歩き危ないよ!(笑)
ハラハラしつつ読んでたら、妻子持ちの先生に片思いする女生徒とか、ちょっと萌えでした。
女生徒は明日告白するつもりなのかな? と最初読んで思ったんですが、読み返したらこれ、最初の文が時系列的に一番最後ですよね? でもって、先生宅を放火しようとしてません……? 私の読み違い……?
ききき気のせいだったらいいんですが、もしそうだったら、うわあああ、早まるなー!!と止めたくなります。
本当にハラハラドキドキなお話でした……!
・C07 深夜ドラマは30分ものに限る
推理ドラマとか好きなので、楽しかったです! ニート探偵のドラマ普通に楽しそうで、見てみたい!
眼鏡があるということは、本当にドラマの中に入っちゃってたということで……どうしてっていう疑問とかどうやってっていう原理とかそういうのがどうでもよくなるお話のテンポが素敵ですね。
山ほど散りばめられた笑いどころと、ちゃんと推理ものらしいさりげない伏線! すごいなぁ。
今回だけじゃなくて、また紛れ込んじゃったりとかしないかな? 大丈夫かな? なんてちょっと心配になりつつ。
まあ、主人公的には気晴らしになっていいのかな……?(笑)
・C08 火刑に処す
独特な語り口調が、静かに心に降り積もっていくみたいで印象的でした。
最初、普通にほのぼのかな?と思ったら、どんどんズシンと来る感じで、うわぁやられたーと思いました。
過去に失った恋。自覚したとたん拒絶された恋。どちらもとても物悲しいです。
刻子さん一人称視点だからこそ、彼女の悲しみや彼女の感じた南雲どのの痛みが、読者にまで迫ってきます。
燃え尽きたように思えても、そこに残ったものがあればいいのに、と二人のしあわせを願わずにはいられませんでした。
でもって、刻子さん、今どういった立ち位置にいるんでしょうね? とても気になりました。
・C09 真夏のブーメラン
青春! この青臭さ好き! 男の友情っていいですよね、幼なじみっていいですよね。
地の文のノリとテンポが高校生らしくて、さわやかな気持ちで読めました。
そして、Cブロックがパンツパンツと言われてた理由の一つはこのお話ですかね?(笑)
主人公の劣等感だとか、幼なじみ二人の罪悪感だとか、ああ、こういうことってあるよなぁと共感できました。
水泳勝負の行方はどうなったのかなぁ。知りたいような知りたくないような、複雑な気持ちというか。
もちろん主人公に勝ってほしいんですけども! この再勝負の直前で話が終わるの、うまいですよねぇ。
・C10 あなたの健康を損なうおそれがあります
設定とかキャラとかノリとかかなり好きです。キャラの掛け合いが魅力的。
こういう、ドタバタ明るく楽しく次々に怪奇事件を解決していくようなお話、一話完結型のシリーズで読んでみたいですね!
タバコのけむりの輪っかで術発動とか、火と酒で協力技とか、そういう発想がほんとおもしろいです!
主人公と相棒が、コンビ以上恋愛未満に見えるのは、私の目にかかってる分厚い恋愛フィルターのせいです(笑)
あと、読んでて思いました。獺祭、飲みたい……! 刀にしちゃうとか、もったいない……!(笑)
・C11 この気持ちにつける名前をまだ知らない
西洋風かな、と思ったらメルヘンワールドに連れて行かれて、ほのぼのしました。お祭りの情景描写が幻想的でいいですよね!
ティカがかわいくて好き♪ 旦那様の無自覚っぷりもいいですね。
旦那様はティカには甘い~っていうメイドの台詞からも、普段からこんな感じなんだろうなぁとうかがい知れて悶えました。
そしてこれ、たぶん今までの覆面企画のお題が全部入ってませんか? すごい!
年齢差(たぶん)・身分差・種族差・寿命差と、私の大好きな萌えが詰まりまくりで、読んでて萌え転がらせてもらいました!
・C12 緋蓮
ただようエロスな雰囲気と、すれ違い要素にズキュンとやられました。
異国情緒あふれるところもいいなぁ! 陽射しの強さや気温の高さを文章から感じさせられます。
魁の(紫樹にとっては)怖いくらいの一途さに、なんだかドキドキしました。雰囲気がしっとりしているからでしょうか。
ようやく紫樹が自分の気持ちを自覚したけれど、タイトルが悲恋とかけているなら、この話の行き着く先は……と考えてしまいますが、やっぱりしあわせになってほしいなと願ってしまいます。
……紫樹=シキ=死期だったりとか……いや、これはさすがに考え過ぎですね!
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